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アラビア

2013.02.10

アラビア(Arabia)は、1873年に創業したフィンランドの陶器ブランドで、その製品は、キッチンウェア、テーブルウェア、陶器、衛生陶器に特化しています。1930年代には、ヨーロッパ最大の陶磁器工場にまで成長しました。

時代を問わない美的センスと高い品質と機能性により、フィンランド国内におけるアラビア製品は、非常に高い評価を受けています。特に古い製品は蒐集品として高値で取引されています。

アラビアの陶磁器に関しては、約140年にもわたってフィンランドデザインの最前線を走っています。そのため、このアラビアは、フィンランドの人々にとって、子供の頃からなじみ深いブランドとなっています。

このアラビアは、イッタラグループが所有しており、最初に建造されたアラビアの陶器工場はトウコラ(ヘルシンキ)にあります。この工場は、現在でもイッタラグループの製造の中枢のひとつとして稼働しています。

アラビアで有名なのは、トーベ・ヤンソンの原画をベースに制作されるムーミンの食器シリーズです。このシリーズは、プレートやマグ、ボウルなどがメインで、毎年新しい柄が発売され、コレクターの注目を集めます。

ムーミンの食器シリーズは、1950年代の後半に子供用としてムーミンの柄が入った食器が初めて製造されました。そして、1990年に復活してからは、毎年、絵柄のバリエーションをどんどんと増やしてきました。今は、季節限定の商品もあります。

ヘルシンキを訪れたなら、郊外のアラビア地区にあるアラビア工場を訪れてみて下さい。工場の9階にあるアラビア・ミュージアム&ギャラリーでは、アラビアの貴重なコレクションやスタンプの移り変わり、ギャラリーでの企画展などを見学することができます。工場に併設されたアウトレットショップ、アラビア・ファクトリーショップでは、廃盤品や割安のB級品、そして、工場限定のマグなども買うことができます。

アラビア 食器は、とても人気があり、多くの人から愛されています。しかし、ヘルシンキまで行かなければ買えないわけではありません。アラビアの製品は通販でもお手頃価格で手に入ります。