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マリメッコ

2013.02.03

フィンランドで、最も有名なデザインのブランドと言えば、「マリメッコ」(Marimekko)ですね。マリメッコの意味は、フィンランド語で、「マリちゃんのドレス」という意味です。

さて、このマリメッコですが、創業は1951年。ということは、すでに創業から60年以上もの長きにわたって愛されているブランドです。創業者は、アルミ・ラティア(Armi Ratia)とその夫・ヴィリオ(Viljo Ratia)です。

アルミは、1949年にヴィリオが買収していたオイルクロスとプリントファブリックの会社「Printex」に入社しました。そして、友人のデザイナー、マイヤ・イソラ(Maija Isola)に、この会社の製 品用にデザインをして欲しいとお願いした結果、出来上がったデザインは、とてもカラフルで斬新なものでした。

このデザインをとても気に入ったアルミ達は、新 しい会社を興すことを決意。そして、1951年に「マリメッコ」(Marimekko Oy)が設立されたのです。

設立翌年の1952年には、最初の直営店をオープンしました。そして、1956年には、フィンランド国外への輸出が開始され、世界的な認知度も上がって行きました。

そして、このマリメッコをさらに世界的に有名にしたきっかけは、1960年に、故ジョン・F・ケネディがアメリカ大統領選に出馬した際、ジャクリーン夫人がこのブランドを着用したことです。彼女がマリメッコのドレスを愛用していたことが報道され、アメリカでの知名度が急上昇しました。

1979年には、創業者のアルミが亡くなり、1985年になると、フィンランドの企業、アメル・グループ(Amer Group)に買収されて、マリメッコは一時低迷していました。

しかし、その後、1991年にワーキデア(Wirkidea Oy)によって再び買収され、CEOに就任したキルスティ・パーッカネン(Kirsti Paakkanen)の手腕により、マリメッコは再建を果たすことができました。

そして、2002年、ヘルシンキ証券取引所(現在のNASDAQ OMXH)に株式を上場しています。

現在、マリメッコはフィンランド国内はもちろんのこと、スウェーデン、ドイツ、イギリスなど世界約40カ国で販売されるまでになっています。

マリメッコの特徴は、カラフルで個性的かつ流行に左右されない普遍的なデザイン。そのため、ファンは年代を問わず、多くの人に愛されてきました。

その商品は、マリメッコ バッグ、婦人服・紳士服・子供服、スニーカー、鞄、インテリア用品やコーヒーカップ、シリアルボウルといった食器、ペーパーナプキン、ハンドタオルのような生活雑貨など多岐にわたります。

フィンランド国内最大のショップは、エスプラナーディ公園周辺のカンプ・ガレリアの角にある、マリクルマ店(Marimekko Marikuruma)。マリメッコファンなら1度は訪れたいお店ですね。店内は、2フロアに分かれており、1階では、Tシャツやコートなどの新しい服飾や、様々な種類のファブリックもあります。また、2階には、コーヒーカップやペーパーナプキン、そして、定番のボーダーTシャツやストライプシャツ、小物やバックなどが勢揃い。日本では買えないものも結構あります。

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